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三回目の春

ことばは理解出来なかった。
でも、その雰囲気は十分過ぎるくらい伝わって。
急いで、その日もらったチョコを口に入れた。

Bonnlast_morning

何年前のことだったかと、思わず指折り数えてしまった。
そうだ、3年前だ。
それは、「もう」と呼ぶに相応しいような
いや、「まだ」や「たったの」と付け加える程度のもののような。

プラットホームで見かけた光景。
それは、大きなトランク
私の知らない言葉、それから涙。
彼らはおそらく短期間、この街で共に生き
そしてこれから、別々の土地で暮らす同志だろう。

私にもかつて、そんな別れがあった。

あの街を最後にした日。

旅立つ数日前に自分の部屋を引き払い
住ませてもらったmartinの部屋からの景色。
最後に食べた、ホットケイキの味。
もらった手紙。
「また会おう。」そう何度もいい、手を握った仲間。
冬の寒い朝に、駅で待っててくれた
あの子との最後のHug。

あれから、3年が経つ。

いろんなことがあったような
言うほど、そうでもないような。

3年が過ぎようとする今も、変わらないのは
ヘーゼルナッツチョコが大好きだということ。

そして、あの頃あの街で共に暮らした仲間は、
これからもずっと、ずっと
仲間であり続けるであろうということ。


今日見た彼らもそうであるといい。
そんなことを思いながら、
チョコレートの包み紙を
両手でぎゅっと結んだ。

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